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kazuki umezawa

カオス*ラウンジ2010と宣言文(Easy)

http://chaosxlounge.com/


会場・アクセス

高橋コレクション日比谷
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井ビルディング1階

・JR「有楽町」駅徒歩5分
東京メトロ千代田線・日比谷線「日比谷」駅(A5、A11出口)徒歩1分

会期

2010年4月10日(土)〜4月18日(日)11:00〜19:00

オープニングレセプション:4月10日(土)18:00〜20:00
シンポジウム:詳細は追って掲載します。
入館料(税込)

一般 300円/大高生 150円 
※中学生以下無料

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「カオス*ラウンジ」とは、アーティスト・藤城嘘によって2008年から行われている展示&ライブペイント企画です。
カオス*ラウンジのアーティストの多くは、制作・発表ともにネットを中心として活動しています。
その環境は、ここ10年〜15年における日本社会の高度な情報化や、深刻なポストモダン化を正確に反映したものであると言えるでしょう。
そこでは、「情報」と「物(作品)」や、「匿名性(消費者)」と「有名性(作家)」などの分断が深刻化し、彼らの活動をアートとして紹介する際の大きな障害となってきました。
ゼロ年代(2000年〜2009年)と呼ばれる時代に、彼らの存在が表面化しなかった大きな理由の一つとして、「ネット」や「情報」を前提にした作品の扱いにくさがあったと言えるでしょう。
「カオス*ラウンジ2010 in 高橋コレクション日比谷」では、カオス*ラウンジの作品と、それらのルーツとも言うべき先行世代の作品を同時に展示し、
これからますます深刻化するであろう「ネット」と「アート」の分断を克服するためのヴィジョンを示してゆきます。

本展キュレーター
黒瀬陽平(美術家、美術評論家
藤城 嘘(アーティスト)

☆カオス*ラウンジより☆

泉和良アンディー・メンテ
一輪社
梅沢和木
ob(オビ)
琴葉とこ
死霊のすがわら
だつお(青柳菜摘)
智子
二艘木洋行
ひきたさおり
藤城 嘘とポストポッパーズ

高橋コレクション日比谷より○

伊藤存
高嶺格
村上隆

※本展は、高橋コレクション日比谷が企画したものではなく、カオス*ラウンジ2010実行委員会によって企画された展覧会です。



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というわけで黒瀬さんと嘘君の企画であるカオス*ラウンジ2010に作品を出展します。
高橋コレクション日比谷アプリュスNANZUKA UNDERGROUND 渋谷mograg garageビリケン商会と様々な場所で行われる展示企画です。僕はまず高橋コレクション日比谷で12メートルくらいの作品を出品します。

カオスラウンジの宣言文についてはウェブマガジン「ART and ARCHITECTURE REVIEW」内の藤村龍至さんによる黒瀬さんのインタビューについて詳しく載っており、全文が文字で確認できます。
http://aar.art-it.asia/u/admin_edit1/1Nztk67sP3ZvIjUiWOLd

また、宣言文について、嘘君が解体文というのを書いてくれました。
http://d.hatena.ne.jp/lie_fujishiro/20100325/1269501936

宣言文映像は黒瀬さんと助田さんと僕で作ったもので、文章で伝わりきらない部分を映像でカバーすることが趣旨でもあったのですが、穏やかさんから「わからない」と意見をいただいたので僭越ながら自分でも平易版を穏やかさんに送らせていただきました。その内容は以下になります。

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カオス*ラウンジ宣言文梅沢意訳(Easy)
‏2000年の初め頃に村上隆などがやったおもしろいことや提言が最近のアートフェアでは忘れられていて、今のアートの世界は焼け野原のよう。
しかしネットではそれとは別のおもしろいことが起きている。その面白さは、作家が自分の知性や感性などをもとに作品を作るような今までのアートとは違う仕組み。自動的に演算される計算式のような仕組み。増え続ける無数のSNSやアカウントのような感じ。
そこには内面など無いように見えるが、そもそも今のアートが面白くないしネットの方が増殖力があってカオスでむしろこっちのほうがアートでしょ!と言いたい。
この勢いで祭をネットでも現実でも起こしていけば、描き続けて演算し続けていけば、ネットの仕組みと人間の内面が合体したようなすごい爆発が起きる。
その爆発は今まで起きていなかった。起きようとしても、見てみぬフリをされていた。それを起こす。2010年代のアートを始める。だからみんな、よろしく頼む。

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2008年頃からpixivを始めてからいきない嘘くんに声をかけられてやんややんやと活動を続けていましたが、考えられる限りおもしろい状況になってきたと思います。4月10日からのオープニングパーティ、是非是非おこしくださいませー 
あ、来月の美術手帳の付録冊子で参加している座談会が収録されてるのでそちらもよろしくです。
この展示について村上さんと黒瀬さんと嘘君と助田さんと話しました。