umelabo log

kazuki umezawa

ドイツ写真の現在


前から好きだったロレッタルックスの写真が生で、目の前数センチで見られたことに何より感動しました。あらゆる処理が完璧なのに、それに反して子供の視線が空虚なのがたまらない。ぞくぞくした。
子供の神秘的なまでな美にたいする憧憬をこのような形で写真で昇華する事ができたらどれほど幸せかと思う。幸せ、というと違うかもしれない。満足?納得?とにかく何かが満たされるためにいつかは挑まねばならない領域。別に写真じゃなくてもいい。

グルスキーにも感動。特にライン川に感動。
でかけりゃいいってもんじゃないけど、この写真はこのサイズでこのプリントだから威力があるのだと、川の揺らぎの質感の表面を生き生きと泳ぐノイズを見ながら勝手に納得した。

他のも面白かった、東写美の写真のもの見方展のドイツの部分を引き伸ばしたかのようで、現物を見た知識が増えたという印象。