umelabo log

kazuki umezawa

「MP7!!!」という音のイベントに行ってきました DJ的な、twitter的な imoutoidについて

詳細
http://mp7.cs8.biz/

主催者のtomad君はインターネットレーベルのMALTINE RECORDSの主催者でDJで文章も書ける驚異的な19歳で、音関係のtwitterの人がいっぱい来るだろうから絶対面白いに違いないと思って行ってきました。
もちろんそれだけじゃなくて、こういった慣れないクラブイベントに行こうと思った理由はテクノウチさんであり、imoutoidでもあります。何かしてくれるんじゃないかなという期待。

僕が着いたのは六時過ぎだったので残念ながらjunkMAさんのプレイは見れなかった。イケメン!
会場はコンビニの上にあるバーのような場所で、入った時にちょうどtomadくんがやってた。40人くらいかな?人の数。学校の一クラス分くらいの人数だった気がする。学校の教室より少し狭いくらいの空間だったのでややぎゅうぎゅう、でも座って人と話したりもできるし踊るのもできるしでとても心地良かった。メガピア後の自分としては座れるというだけで天国のようだった。やっぱりあれは異常なんだなと再認識。

嘘君yuuuuuuが居て、だらだらしていたので適当に話す。嘘くんの背中には彼の自作のタイムテーブルが貼ってあったのでいたずら心が疼き、画用紙とガムテープで面積を増やし、自由帳に改造したらみんな面白がってDMやフライヤーを貼りまくって楽しんでくれたみたいなので良かったです。
http://10.media.tumblr.com/pdL489peDofmrnhngwIbZUV1o1_500.jpg
写真はやまあるさんによるものです。
http://www.flickr.com/photos/ymrl/sets/72157619389606468/
http://d.hatena.ne.jp/ymrl/20090608/1244431185
yumyumさんも
http://d.hatena.ne.jp/YumYumMummy/20090608/1244395724
hir0teeさんの枚数少ないけどセレクトされてて質が高い
http://www.flickr.com/photos/hir_tan/

色々あってタイムテーブルは今junkMAさんの家にあるみたいです
http://twitter.com/junkMA/status/2089278223


tomadくんがマルチネの曲の合間ににkamikazeを入れてきたりしてるのを聴いておっと思った。

kamikazeはimoutoidが14歳のころに作った曲で、まあ年齢にしては技術的にすげえらしいんだけどネーミングがちょっと厨っぽくて突っ走ってる感じが大好きだったのでtomadくんがかけてくれてすごくうれしかった。

いろいろな人と話せた。ひろにかさん、ごんぶとさん、hlroteeさん、ごっとくん、mav_curryさん、よしのさん、もちろんtofubeatsテクノウチさん、などなどなどツイッタッター大量にいてびびった。嘘君yuisekiさんはもうデフォルトで居るレベル。
特によしのさんは前からよく聴いていてustでもお世話になったりだったのでたくさん話せてうれしかったです。グリッチ!「ボクねてる」はもっと評価されるべきだとおもう。一度加工された音をさらに分解して創作するというのが自分のやってる事と似てるみたいなことも話せた。ていうかあなたも19才だったんですね。mochilonが予想以上にリア充っぽかったのが非常にねたましかったです。
mochilon殺す *参考→    

tofubeats君がワイルドパーティとやってるのもかなりかっこよかった。豆腐うめえ!いや、普通にうまい
ワイパさん知らなかったんだけど繋ぐ曲ほとんどが好みだった。当然のようにCDを購入。

映像をスフィンクスさん達がやってて、びっくりした!AISHOさんの所で展示をやったときにネオエクスデスをみてくれてたみたいで、作品の話などをすることができた。た、楽しい…

メガピアテクノウチしか知らないにわかの梅ラボにとって今回のテクノウチはかなり衝撃だった。目から鱗状態。どっちかっつーと落ち着いた感じのオールドスクールやガバのオンパレードで(ほとんど曲名知らないけどな!)淡々と繋ぐその姿がメガピアのアゲアゲな姿と重なって、そこでDJの作家性のようなものを感じた。持ち曲のボスオンパレードでcherryboyに渡す様もかっこよすぎる。踊り狂った!

lastのcherryboyの後、imoutoidのPART1が流れた。まるで予定調和のような美しい流れ、あのピアノの音。
その後のスーパーimoutoidタイムは当然のようにtomad君がプレイした。
途中で止まったりなんかがしがし鳴りすぎだったりしてたけど、彼は懸命に繋いでいて、目を離すわけにいかなかった。

いまさら改めて記すのも本当に嫌になるけどimoutoidは今年の4月の末頃に亡くなった。
http://blog.livedoor.jp/imoutoid/


彼の才能、若さ、作り出す音の魅力、力、完成度、精神性、名前のセンス、すべてが死っていう事実でストップしてしまうわけで、僕はただの一ファンでしかなく、会った事もなかった。
ただ2chのまとめスレでとかちのリミックスをあげてる人がいてかっこいいなあって思ってたのと、FFともってけのリミックスの音を作ってる人がニコニコでいてやっぱりかっこよかっなあって思ってたのと、そしてテクノウチさんがブログでADEPRESSIVE CANNOT GOTO THECEREMONYを紹介していて「こいつか!」と気づいて、それから彼を追ういろんな人と同様追い続けていただけだった。最近ではスタジオボイスに載ってたしその号だけ買ったしオリコン三位とかに入る初音ミクコンピアルバムに曲を提供していたしそれも買ったしまあふっつーにファンで、たくさん居る音作る若い連中の中でも明らかに群を抜いて才能があったし、みんなそう思っていたしこの人とは絶対どこかで会うと勝手に思ってた(雑誌の対談とかでと妄想してた)。多くのファンと同様亡くなったことなんて信じられず色んな情報を調べたんだけど結局事実だと断言できる情報にぶちあたりまくって、彼のあたらしい曲がもう聴ける機会がこの世から失われたとわかった瞬間嗚咽した。そんなに好きだったっけ?とか思ったけど結局そんなに好きだった。久しぶりに行き場のない感情を持って困惑した。


なのでMP7というイベントはその感情をどうにかしてくれるに違いないという期待もあって行った、正直のところ。
tomad君がimoutoidをかけるというのはある意味残酷というか、絶対その音は彼を好きだった人の心に残ってしまうし、絶対感動してしまうとやるまえからわかってるもので、だからこそそれをストレートにやってのけた19歳のDJに、俺は感動した。これからpart1を聴く時には思い出してしまうし、必要以上に特別な気持ちになってしまう、それは仕方のないことなんだろうけど、だからこそ「友人の死を乗り越えて成長する」というあまりにありふれた枠組みを軽く突破してどこまでも突き進んでほしいと思ったし、これからのイベントには期待をしている。ありがとう。

終了後は普通に終電で帰れた。脳と体がぐわんぐわんなってyuuuuuuuuにいっぱい変なことを話したけどきっと忘れてくれているだろう。
それにしても、いいイベントだった。音楽と感情を共有するというこれまたありきたりな行為が、こんなに精神に充足をもたらすなんて、ちゃんと知らなかった。